2025年の色は「Mocha Mousse」 PANTONE / Color of the Year 2025
群馬県高崎市の「あなたの街の看板屋さん」未来社のHMです。
今日は12/05深夜に発表されたColor of the Year 2025 の話題です。
2025年の色は「Mocha Mousse」美味しそうな色ですね!©︎PANTONE
©︎PANTONE
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モカムースは、味覚(さらには香り)を通じて人々を結びつけ、スプーン一杯のチョコレートムースを食べたときのような温かさと心地よさの感覚を想起させる潜在意識の反応を呼び起こすことを狙っている。「人々が調和とバランスを求め続ける中で、個人的な心地よさと健康感を高める瞬間や体験をキュレーションすることに焦点が移りつつあります」とパントン・カラー・インスティテュートの副社長、ローリー・プレスマン氏は述べた。
ブラウンは基本的な色合いで、ジェンダーレスで実用的でもある万能な色だとプレスマンは言う。「これは正直な色です。本物です。私たちはこれを信じています。自然界で見られる色です」と彼女は付け加える。また、26年の歴史の中で、ブラウンの色合いがパントンのカラー オブ ザ イヤーに選ばれたのはこれが初めてだ。注目すべきは、モカ ムースもパントンのカタログにすでにある色合いであり、パントンがカラー オブ ザ イヤーの伝統のために毎年開発する新色ではないということだ。
パントン社が行っている「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、毎年のトレンドカラーを選定するプログラムで、ファッション、インテリア、工業デザインなど多岐にわたる分野に影響を与えています。このプログラムは2000年から始まり、毎年12月に発表されます。社会経済や文化的なトレンドを分析して選定されます。
なにが選定に反映されるの?
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トレンド分析:ファッション、エンターテイメントなど、社会経済やライフスタイルを分析。
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多様な影響の考慮:新しいテクノロジーや素材、SNSの動向、さらには世界的なスポーツイベントなどが選定に影響を与えます。
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社会情勢の反映:選ばれる色は、その時代の社会情勢や文化的なテーマを反映してしています。
3.の社会情勢の反映では、昨今の気候変動やサステナビリティといった社会的なムーブメントも選定に影響を与えています。これにより、人々がニュートラルなカラーに惹かれる傾向などが考慮されます。
2022年の「Very Peri」は、パンデミック後の新たな日常への移行を象徴する色として選ばれました。この色は、孤立から抜け出し、世界的な革新と変革を反映するために新たに作られたもので、勇気ある創造性と想像力を促すことを意図しています。
2022 Very Peri
2023年の「Viva Magenta」は、テクノロジー社会において自然や本物からインスピレーションを得たいという欲求を反映しています。この色は、天然染料に由来し、強さと活力を象徴する深いマゼンタレッドとして、コロナウイルスによる不安や社会経済状況からの回復、明るい未来への希望を表現するために選ばれました。
2023 Viva Magenta
2024年の「Peach Fuzz」は、ピンクとオレンジの間に位置し、「温かく心地の良い色合い」として表現されています。パントン社によると、この色は他者との一体感を求める人々の欲求を反映し、心や体、魂を豊かにするスピリットを持っていると説明しています。
2024 Peach Fuzz
選定はなにに影響を与えるの?
これらの選定プロセスを通じて、「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、その時代の精神や社会的ニーズを反映し、人々にインスピレーションと希望を与える色として広く影響を及ぼしています。
このようにして選ばれた「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、その年の社会的背景やトレンドを反映した重要な指標として、ファッションやインテリアデザインなど、多くの業界に影響を与えます。
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ファッション:毎年のファッショントレンドに大きな影響を与え、多くのブランドがその色をコレクションに取り入れます。
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インテリアデザイン:家具や室内装飾品のデザインにも影響を及ぼし、流行色として多くの製品に採用されます。
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工業デザイン:製品デザインやパッケージングにおいても重要な要素となり、製品開発やマーケティング戦略に組み込まれます。
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グラフィックデザイン:印刷物や広告デザインでも使用され、視覚的なトレンドを形成します。
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テクノロジーと製品開発:モトローラやレノボなどの企業は、パントンのカラーを新製品に取り入れることで、最新のトレンドを反映させています。
このように、「カラー・オブ・ザ・イヤー」は多岐にわたる業界で活用され、その年のデザインや消費者の選択に大きな影響を与えているのです。
HM