「トイレピクト」のトレンドを探る-2 海外事例/ジェンダーレストイレも

ジェンダーレストイレ、オールジェンダートイレ、ジェンダーニュートラルトイレ


トイレピクトを収集するため海外サイトをネットサーフしましたが、ジェンダーレストイレのピクト表示はほとんど設置事例が見つかりませんでした。

ジェンダーレストイレの現状は、世界的に多様性と包摂性を促進する取り組みの一環として注目されていますが、導入にはいくつかの課題も伴っているようです。

ピクトも名称もさまざまです

日本では「渋谷ソラスタ」や「LIXILオルタナティブ・トイレ」などで具体的な設計事例が見られます。性別に関係なく利用できるトイレとして、性的マイノリティの人々や異性介助が必要な人、乳幼児連れの親など、多様なニーズの人々が気兼ねなく利用できるように設計されました。

スウェーデンや台湾など、多くの国でジェンダーレストイレが普及しており、日本もその流れに乗りつつあります。特に台湾では、多くの学校や公共施設でオールジェンダートイレが導入されています。イギリスでは、特に大学や図書館、市役所などの公共施設でジェンダーニュートラルトイレが増加しています。これらのトイレは、従来の男女別トイレに代わり、多様な利用者に対応するために設置されています。

しかし、プライバシーと安全性への懸念があります。一部ではジェンダーレストイレが犯罪の温床になる可能性が指摘されています。特に、女性が男性から覗かれるなどの被害を受ける恐怖があります.異性と同じトイレを共用することに抵抗感や不安を抱く人もおり、特に女性にとっては安全面での懸念があります。例えば、新宿・歌舞伎町タワーでは「安心して使えない」という声からジェンダーレストイレが廃止されました。
これらの点から、ジェンダーレストイレは多様なニーズに応えるための重要な試みである一方で、設置場所や運用方法について慎重な配慮が求められています。
また、「ALL GENDER」などの表示が海外旅行者にはわかりづらい場合もあります.

これらの理由から、ジェンダーレストイレは社会的に必要とされており、その設置が進められています。しかし、同時にプライバシーや安全性への懸念も存在するため、慎重に進められるべきです。社会全体で多様性を尊重しながら、安全で安心な利用環境を提供するための工夫が求められています。

海外のトイレピクト、色分けはしない

同色の使用

日本では、トイレサインはJIS規格に基づき、一般的に男子トイレが青色、女子トイレが赤色で表示されますが、海外ではこのような色分けは一般的ではありません。
これは、ジェンダーカラーの撤廃や多様性への理解が進んでいるためです。また、色弱者への配慮やデザインの統一性を重視して、男女とも同色のトイレサインが一般的です。これにより、性別を色で区別することなく、形状やデザインで区別することが多く見られます。
同色のトイレマークは、空間全体に統一感を与え、落ち着いた雰囲気を演出することができます。特に目立つ色を避けたい場所では、デザイン性の重視して同色の使用されます。

形状による区別

アメリカなどでは、女性は丸型、男性は三角型のプレートで区別するなど、形状を用いた区別が一般的です。

国際規格の採用

ISO規格ピクトグラムが国際的に通用するため、多くの国で採用されています。これにより、海外でも共通のデザインでトイレを識別できるようになっています。
日本では、トイレサインはJIS規格に基づき、一般的に男子トイレが青色、女子トイレが赤色で表示されますが、海外ではこのような色分けは一般的ではありません。これは、ジェンダーカラーの撤廃や多様性への理解が進んでいるためです。
 





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